第5回年次大会 日本看護倫理学会 The Fifth Conference of the Japan Nursing Ethics Association

日本看護倫理学会第5回年次大会長
田中美恵子
 日本看護倫理学会第5回年次大会を、東京女子医科大学で開催させていただくことになりました。東京での開催は、今回が初めてとのことで、多くの方々にご参加いただきたいと思っております。
大会テーマは、「倫理的意思決定のためのアプローチ:事例検討、コンサルテーション、ナラティヴ」といたしました。臨床現場では、日々、さまざまな倫理的意思決定を迫られ、その解決に看護師たちは四苦八苦し、時に疑問や悩みや葛藤を抱えながら実践をこなしていることと思います。
 そこで、今回は、倫理的意思決定のためのさまざまなアプローチを学びながら、参加者の皆様とともに、現場での倫理的意思決定の課題について共有することを主眼といたしました。
 大会長講演では、私の精神看護領域における倫理の研究や現場での事例検討の経験を踏まえ、精神看護における倫理的意思決定についてお話をさせていただきたいと思っています。
 基調講演は、ダグラス・オルセン先生にお願いをいたしました。オルセン先生は、現在、米国のベテランズ・ホスピタル(退役軍人病院)のワシントン支部で、倫理委員会の中の唯一の看護倫理学者として、全米各地にあるベテランズ・ホスピタルへの倫理的コンサルテーションを行っておられます。先生の豊かなご経験から、日本の実践に応用可能な非常に有意義なお話が伺えることと思います。
 教育講演は、亀田医療大学看護学部で准教授をされている足立智孝としたか先生にお願いをいたしました。先生は、生命医学倫理分野のバイブルとも言える、ビーチャム&チルドレスの『生命医学倫理 第5版』(麗澤大学出版会、2009)を監訳されておられます。先生には、先生が特に力を注いでおられる倫理的意思決定におけるナラテイヴアプローチについて、お話をいただくことになっております。今から、ご講演をお聞きするのがとても楽しみです。
 シンポジウムでは、リエゾン、精神、救命救急など、さまざまな臨床の第一線で、看護師たちの倫理的意思決定の支援を行っている演者の方々に、その実践や課題についてお話をいただくことにいたしました。とても興味深いお話が伺えることと思います。
 大会のポスターデザインは、プロのグラフィックデザイナーであり、かつ、うつ病からの回復者である黒川常治様にお願いをいたしました。「ハート型の空のコラージュに虹がかかるデザイン」とし、「倫理学と臨床現場を虹でつなぐイメージ」を表現していただきました。
 開催は、梅雨入り間近の時期になりますが、このポスターデザインのように、学会と実践現場との間に、虹の橋がかけられるような2日間となることを願っています。

ポスターダウンロード